By ARK Invest

本レポートは、202319ARK社のHPに公開された、英語による「Newsletter #348」の日本語訳です。内容については英語による原本が日本語版に優先します。また、情報提供のみを目的としたものです。

 

1. Roku2023年に自社のTVラインナップを発売予定 

By Nicholas Grous | @GrousARK
Associate Portfolio Manager

 

先週開催されたCES2023で、Roku社は今年デビューする自社のテレビのラインナップを発表し、話題となりました。同社は、ストリーミングに特化した機能を備えた 2 つのテレビ(Roku Select Roku Plus) を、24 インチ (119 米ドル) から 75 インチ (999 ドル) までの11のモデルで販売する予定です。

現在、Roku社はTCLを含む15社のハードウェアメーカー(OEM)と提携し、同社のストリーミングOS用にリファレンスデザインをカスタマイズしています。同社がソフトウェア、フィールドアップデート、および工場認証を提供し、OEMはパネル選定、工業デザイン、工場発注を行なっています。

テレビの製造工程での経験を持つRoku社が、これまで以上に多くの投資をする必要はないでしょう。より重要なのは、既存のすべてのOEMパートナーに同社のリファレンスデザインへのアクセスを提供する一方で、ハードウェアデザインの革新、既存および新規市場への展開、OEMとの交渉において、より柔軟で俊敏な対応を可能にすることです。

このニュースに加え、同社は第4四半期に全世界のアクティブアカウントが6,010万から7,000万以上へと前年同期比16.4%増加したことを発表しました。また、全世界におけるストリーミング視聴時間は22%増の239億時間まで跳ね上がっています。

 

2. IridiumSpaceXなど、90年代後半に抱いた夢を実現するイノベーターたち

By Sam Korus | @skorusARK
Director of Research, Autonomous Technology & Robotics

この記事は、Chief FuturistBrett Wintonと共同で執筆しました。

 

ARKがよく指摘するように、今日進化しているイノベーション・プラットフォームの種は、25年ほど前に蒔かれたものです。ドットコムバブルの時代には、その夢を実現するための技術は未熟で、法外なコストがかかっていました。しかし、20年以上にわたる開発とコスト削減の結果、これらのテクノロジーの多くは、今まさにプライムタイムを迎えようとしています。

Iridium(イリジウム)は、まさにその好例です。1997年に最初の衛星を打ち上げた後、法外なコストと地上波携帯電話接続の改善により、同社は倒産しました。それが今日では、倒産から立ち直り、新しい衛星コンステレーションを打ち上げた後、Qualcomm(クアルコム)社と新しいパートナーシップを組んで衛星メッセージと緊急サービスを提供し、25年前に設定した目標を達成し始めています。しかしながら現在は、SpaceXT-MobileAppleAST SpacemobileLynkなど各社の参入のおかげで、衛星と端末を結ぶ技術の商業化を目指しているのはIridium社だけではありません。

1998年当時、初代のIridium社の電話は3,000米ドルもした上に、さらにサービス料として1分あたり6米ドル以上かかりました。そのコストは以下に示すように、それぞれ地上の携帯電話の15倍と40倍でした[1]。そして25年後、Iridium社や他の革新的な企業のおかげで、スマートフォンユーザーはデータプランに衛星アクセスを組み込むことができるようになったのです。

 

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[1] T-Mobileのサービスは、当初はテキストメッセージに限定されると思われるが、帯域幅の利用可能性が高まるにつれて拡大するものと思われる。
[2]
データソース1234

 

 

3. TeslaFSDベータ版で今月中にハンズフリー運転が可能になるかもしれない

By Tasha Keeney | @TashaARK
Director of Investment Analysis & Institutional

この記事は、Andrew Kimと共同で執筆しました。


先週、イーロン・マスク氏は、完全自動運転(FSD)ベータ版の今月のアップデートで、ドライバーが一貫してハンドルを握ることを要求する通知をオフにし、オートパイロットをハンズフリー体験に変えることができるはずだとツイートしました。明らかに、Tesla社は真の自動運転車へ向けた進展に自信を深めています。GMの半自動運転ソフトウェアであるSuper Cruise(スーパークルーズ)は、すでに高速道路でのハンズフリー運転を可能にしていますが、ハンズフリーFSDベータシステムは、高速道路だけでなく、一般道でも機能するようになるでしょう。

Teslaは、31日のInvestor Dayで、次世代車両プラットフォーム、おそらく専用のロボットタクシーを発表する予定です。ARKリサーチによると、ロボットタクシーはTeslaのビジネスモデルを変革し、最終的には2026年に企業価値の60%以上を占める可能性があります。

 

 

 

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